2024年04月12日

deep fake again

以前こちらでも紹介済みの小説ディープフェイクが文庫本化されました!宮部みゆきの推薦の帯も!

高校教師の自分が生徒をいじめている動画がYoutubeで拡散、身に覚えのない動画は合成されたものと見抜けない程完成度の高いフェイク。だがニセモノだと証明する手立てが無い!

学校へは出勤停止を言い渡された上に女子生徒とホテルで密会の噂まで流れ始める!

一体誰が何の目的で自分をおとしめようとしているのか?孤立無縁に見えた闘いではあったが、意外なところから援軍が現れる。

果たして汚名を消し去る事はできるのか?犯人は生徒の中に?

この初版本を読んだ後からチャットGPTが俄かに話題となって、さらには画像生成AIも話題に上り始めました。
半歩先をゆく近未来小説だったのか?それとも現実が追いつくのがあまりに早かったのか?

サスペンスタッチで推理物としても面白く読めるエンターテイメントでした。
映像がこれほどまでに氾濫している今の世の中 何処かで本当に起きている事象かも知れません。
簡単に写真が撮れてしまう現代
ただし見せるという事には昔より遥かに気を使わねばならない世の中でも

人を傷つける方法もまた千差万別な世の中にもなってしまった。スマートフォンの写真しか知らない世代と違って私の世代はこの時代をどの様に生き抜いていったらいいのか?そんな意味ではホラー小説のジャンルにも入れたくなるユニークな作品です。

| 14:00 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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